東工大 情報理工学院 数理・計算科学系 を受験しました
2019年8月に行われた 東京工業大学 情報理工学院 数理・計算科学系 の院試を受験しました.
東大との併願です.(東大が第一志望)
私については,下記記事にも記載
対策
東大と範囲はだいたい同じだったので,特に東工大向けの対策はしませんでした.HPで公開されている過去問をさらっと見たくらいです.
本番
東工大は,1回の試験で基礎数学と専門問題を解く形式です.
基礎数学
大問3問から2問を選択して回答する形式です. 最初はどれもどう解けばいいかよくわからなくて,軽く絶望感を感じながら後回しにして,専門問題をある程度解いてから戻りました. (後日の東大院受験時にこんなのは甘かったと知る)
大問Aは,行列のブロックの積を取ったり縦に並べたりしたときに,ランクの関係がどうなるかというやつでした.たぶん,正則行列が維持されるかみたいな感じだったはず.行基本変形とか色々やって,一応答えは書きました.小問2つは例を書くやつなのでいくつかやって見つけました.(なんか自信なくなってきた...) 自信が無いから別解も書いとくか,みたいなアホなことしたけど大丈夫だろうか...
大問Bは,確かマクローリン展開をどうにかする問題でした.ちょっと考えても思いつかなかったし,1小問あたりの配点が重くて間違えたらやばそうなのでやめました. ていうか,微積が苦手なのでやる気があればどうにかしたい.
大問Cは,論理演算の問題で,0と1に加えてωという記号を追加した時の真偽値表を実現するための式を書けみたいなものでした. 色々やってたら規則性っぽいものがあったので,多分合ってると思います.
専門問題
いくつかあるうちの3問を選択して解く形式です.
私は,オートマトン,コンピュータアーキテクチャのページング,プログラムを何かするやつを選択しました.
オートマトンは,補集合がどうなるかの証明とか,この言語は正則か問うみたいなものでした. ちょうど前日に参考書でほとんど同じ(補集合を取ったやつ)言語を受理するオートマトンとかやっていたので,解けました.(多分)
ページングの問題は,説明問題がありました.スレッドとプロセスの違いって問われて,予想で書きました.あとは簡単なアドレスとかの計算問題で,理解があっていれば大丈夫なはず.
最後は,木をたどりながら0を出力するプログラムの問題でした.まあ,普通に考えて解けました(多分).
面接
別の日に面接です.当日朝に現地に行くまで時間がわからず,翌日になるかもしれないというなんともアレな仕組みです. 私はその日の午後になったのでよかったですが,話しかけてくださった人は翌日の日程になって愚痴っていました.(私も全く同感です)
前日に先生から面接は普段通りの私服で来てくださいということなので,私服で行きました.ほかの人もだいたい私服でした.
控室で待っていると呼びだされて別室に行きます. 部屋に入るとコの字型の机の3辺に先生方がずらり(20〜30人くらい?)でその真ん中に座り,めちゃくちゃ圧迫感あります. 聞かれたことは以下のようなことです.時間は5分くらいでした.
- 志望理由は?
- 研究,勉強していたことは?
- 今仕事しているみたいだけど,どうしてまた大学院に行こうと思ったの?
- ほかに出願しているところは?両方受かったらどっち行く?
- →正直に東大が第一志望と答えました.(というか,研究室訪問の時に先生に言ってしまったので)
- 木変換器の研究してたけど,ほかにやりたいこととかある?
- 志望研究室は本当に書いてあるとおりで大丈夫?気持ちに変わりはない?
- 9月入学 or 4月入学?
緊張して噛みました.
感想
院試はちゃんと対策すれば大丈夫っぽい. 問題はたぶんちゃんと解けたので,安心感.→受かりました.