「Excelにスクリーンショットを貼り付ける仕事で鬱病になった話」を読んで

はてなブックマークで以下の記事が話題になっていました

dawn2721.hatenablog.com

これを読んで自分にも思うところがあったのでつらつら書きます.

まずは,入るところを失敗したという印象です.

SIerでは,新人はスクショ貼りのような雑用から始まって,マネジメントに進んでいくような印象を受けます. 記事を見るとブログ主は数学など学問的なことに興味があるようなので,このようなキャリアパスに興味を持っているとは思えませんでした. 就活のことは何も書いてないですが,プログラミングのような頭を使うことのほうが好きなようなので,開発に直接携わえるWEBベンチャーのようなほうが向いていたように思います.

「バカな文系にやらせればよい」という所がだいぶ叩かれています. 確かに人を見下すような部分は幼稚な印象を受けますが,3年間雑用をやらされてきて体も壊されてという鬱憤が爆発している気もします.

数学修士卒のプライドがあり,それでなんとか自分を支えているようにも思います.(私も心あたりがあります.) ただ,3年もスクショ貼りの仕事をやらされていたことを見ると,少なくともSIerでは「仕事ができない人」であった印象を受けます. ただこれも入る会社を間違っただけで,他のバリバリ開発をするような分野では才能を開花させるかもしれません. 数学の一流の研究者であっても,SIerの社長になって能力を発揮できるかといったら無理でしょう.人にはそれぞれ得意分野があります.

社会人研修をバカにするところも叩かれています. 私もそのような研修に対する気持ちはわかりますが,社会という学生とは異文化の中で生きるためのプロトコルを学ぶものなので,斜に構えつつも「「普通の社会人」に擬態する技術」とか「人に「いい印象」を与えるように騙す技術」を学ぶくらいのスタンスでいいかもしれません.もちろん,実践するときは本気で擬態しないとただの変な人になりますが.

私は1年以上事務系作業をやらされてきて,かなりのストレスでした. 仕事はそういうものだと,親などから思わてきましたが,それは間違いでした.

頭を使うことが好きな人にはそれなりの道があります.「IT系企業」に入ったということなので,コンピュータ系やプログラミングには多少なりとも興味があるように見受けられます. そういう人こそ,プログラミングの実務に携われるような仕事をすべきです.

私自身プログラミングの仕事をして,非常に面白く感じ,それを極めようという人生の目標が生まれました.それ以前は,生きるために必死に時間を仕事に捧げて,そのまま死ぬんだくらいに思っていたので,人生が変わりました.

数学が向いているところということですが,ブコメにもありましたが,金融系ではクオンツアクチュアリー,情報系ではデータサイエンス,AI開発などが考えられます. ただ,これらの分野は競争も激しく,数学系の大学院卒の人の中でも優秀な人(コミュニケーション・人脈生成力やいわゆる「仕事をする能力」が高い.研究者としても優秀.数学科卒の中でも優れて知識の量・幅が多いなど)でないとなかなか難しいところです. 今から入るにしても,修士卒で目立った業績もなく,3年スクショ貼りの経歴しかないと,まず無理でしょう. (このように取り返しがきかないのが辛いところです.)

現実的なことを考えるとやはりプログラミングを仕事にすることです. システム開発は未経験ということですが,研修で最優秀ということだったので,人より適正はありそうです. 大手企業から零細企業に移るのは不安だし一時的に自信を無くすかもしれませんが,WEB系への転職が良さそうです.

世の中にはWEB系の会社は大量にあるので,未経験でも入ることは十分可能です.SIerの経歴があれば優遇されるでしょう. もちろんWEB系と一口に言ってもピンキリなので,吟味は必要です.

中の人の技術力があるととてもおもしろいです.(多分)これについては,中の人のブログ記事やQiita,twitter,その他ネット,人づて,とかで情報収集する必要があります.

世の中のけっこう多くの人は,「勉強があまり好きでない」です. 数学や理系の学問に興味があるだけでも,プログラミングの分野ではアドバンテージになります. 他の人が家に帰ってからテレビやゲーム,スマホをやっている間に,自然にプログラミングの勉強(自分では趣味の意識)をしていて,年月が経つにつれて大きな差になります. それとプログラミングは需要が多いので食いっぱぐれしづらいです.

発達障害の可能性については,ブログだけからはわからないです.元々受動的な性格である印象を受けますが,特に発達障害らしい記述は感じませんでした.

まとめ

プログラミングはいいぞ