markdownエディタにtyporaを使うのをやめた

Typoraというmarkdownエディタがあり,結構長い期間(2年くらい?)使っていました.

Markdown形式でテキストを書くと,リアルタイムで書いたテキストがフォーマットされるという特徴を持ち, 書いてみるととても楽しいです.

しかし,長く使っているとデメリットが目立つようになってきました.

現在は使うのをほぼやめて,Visual Studio Codeで主にmarkdownは書いています. 以下,その理由です.

理由1: 大量のメモの整理が難しい

今まで,日常的にちょっとしたメモを残すのにもっぱらtyporaを使っていました.

その後,1年以上使っていると,メモが大量に溜まってきて,整理や探すのが課題になってきました.

しかし,Typoraはあくまでmarkdownエディタです.Evernoteのように大量のノート(テキストファイル)を管理する用途ではありません. そのため,タグ機能や高度な検索機能は無いです.

メモを(ファイルシステムの)フォルダに分けて整理すればいいのですが,私は1つのメモは複数のカテゴリに存在しうると考え, フォルダよりもタグ機能の必要性を感じました. (もともと全く整理していなかったのに何言ってんだって感じですが)

単純な全文検索機能はあるのでなんとか使っていましたが,昔のメモを探し出すコストが高すぎると感じ, 使うのをやめました.

この不満は理由2にもつながります.

理由2: 拡張性が無い

Visual Studio Codeではextension (拡張機能) を入れて拡張できます.何なら自分でextensionを作ることもできます.

しかし,typoraは拡張機能やマクロ機能は無いため,自由な拡張はできません.

Typoraの不満を感じた私は,まずtyporaをなんとか拡張して,自分用な検索機能をつけようと考えました(エディタ機能はとても気に入っていたので). しかし,typoraはアドオン機能的なものはなく,オープンソースでもないため,基本的に拡張はできません.

結局は,Visual Studio Codeに移行し,markdownやタグ検索用の拡張機能を入れたり,自分で簡単な拡張機能を作ったりしました.

理由3: タブ機能が無い

Typoraにはタブで複数のmarkdownファイルを同時に開く機能はありません.

なので,複数のファイルを開こうと思ったら,別々のウィンドウになり,とても管理が煩雑になります.

Windowsの場合,WindowTabs(現在無償)というツールで強引に複数ウィンドウをタブにまとめていたのですが, そのツールが使えないUbuntuでは特に不便に感じました.

理由4: markdownの編集が微妙なときがある

特に箇条書きを入れ子にしたりとか,コピペを多用したりすると,markdownのフォーマットが微妙な感じになって, 思うように編集できないことがたびたびありました.

そういうときはmarkdownのソース表示にして編集するのですが,それを多用していると結局普通のエディタでいいような気がしてきました.

理由5: そのうち無償でなくなるかも

Typoraは現在はベータ版で無償で使えますが, 正式版になったらどうなるかわからない状況です.

そうなる前に代替のmarkdownエディタを見つけておきたいという気持ちは常々ありました.

まとめ: typoraもいいけど...

最近知ったのですが,typoraにはmermaid.jsなどの図をプレビューする機能もあって,予想以上に高機能です(図をmarkdownに埋め込むべきかというのは議論がありそうですが...).

使っていて楽しいエディタなので一度インストールしてみて遊んでみるのはいいかもしれません.

ただ,それをメインのmarkdownエディタとして使うと後々辛いところが出てくるというのが私の感想です.