Evernoteからmarkdown形式で一括エクスポートする
Evernoteから別のアプリ(typora)に乗り換えたので,ノートをmarkdown形式でエクスポートした.
ググると自作スクリプトを書く手法とかでも出てくるが, 他のメモアプリを経由するとスムーズにmarkdownにできた.
以下の手順で変換する.
- Evernote(デスクトップ版)から
.enex
形式でエクスポート - 他のメモアプリにインポート(この記事ではsimplenoteを前提とする.)
- メモアプリからmarkdown形式でエクスポート
- Evernoteに保存したファイルを出力する。
動作環境: Windows 10(日本語版、英語UI)
参考ページ: How to move your notes and other stuff out of Evernote - The Verge
注意点:
なお,私はろくにnotebookやタグ機能を使っていなかったので,全てのノートをごちゃまぜで出力した.
notebook機能を使っている場合は,notebook名のタグを付与したり.enex
ファイル内で置換するとか,もう少し手間がかかると思われる.
目次:
- 1. Evernoteからエクスポート
- 2. simplenoteにインポート
- 3. simplenoteからmarkdownをエクスポート
- 4. Evernoteからファイルをエクスポート
- 終わりに
1. Evernoteからエクスポート
Evernoteから一括でエクスポートするには,下記リンクのデスクトップ版のアプリが必要である. (たぶん,Windows版でもMac版でもOK.Ubuntu版は公式アプリが無かった)
- 全てのノートを選択して右クリックで「Export Notes...」を選択
- 「Export as a file in ENEX format (.enex)」を選択し、Exportボタンを押す。
- 割とすぐに終わる。
enexファイルの中身はXML形式であり,保存したバイナリファイルの情報も含まれているようだ.
2. simplenoteにインポート
.enex
形式のファイルを別のメモアプリでインポートする.
私は以前使ったことのあるsimplenoteを使用した.
Webアプリではインポートできないので,デスクトップ版をインストールする.
なお,Mac版は注意が必要で,App Store版ではなく, ここ からelectron版を入れる必要がある.
- Sign upしてアカウントを作る。(実在しないメールアドレスでも作れてしまった...)
- Fileメニューから、Import Notesを選択する。
- Evernoteを選択
- さっき作成した
enex
ファイルをドラッグアンドドロップする。
- 「Enable markdown on all notes」にチェックをつけて、インポート
ちなみに、(私は使ったことはないが)Zoho NotebookやMicrosoft OneNoteでもインポートできるらしい. (markdown形式でのエクスポートはできるかは未調査.)
3. simplenoteからmarkdownをエクスポート
さっきインポートしたノートを、markdown形式でエクスポートする.
- Fileメニューから、Export Noteを選択する
- ダイアログで指定した場所に、ノート1つあたり1つのテキストファイルが含まれるzipファイルが出力される。
拡張子は.txt
だが、中身はちゃんとmarkdownになっている。
これで晴れてEvernoteからノートをmarkdown形式に出力できた。
4. Evernoteからファイルをエクスポート
あとは、Evernoteに保存したファイルのエクスポート方法を説明する。
- さっきのように、全てのノートを選択して右クリックで「Export Notes...」を選択
- 今度は、「Export as multiple Web pages (.html)」を選択
- エクスポート先のフォルダを選ぶ。フォルダ内に1ノートあたり1ファイルできるので、新規フォルダを作るのを推奨。
- 「(ノートのタイトル)_files」というフォルダ内にEvernote内のファイルが出力される。
ちなみにファイルのサムネイル画像(というかアイコン?)も出力されるらしい。
終わりに
日本語でググってもやり方が見つからなかったが、最初に紹介した英語の記事を見つけてわかった。 というか、.enexフォーマットの説明に「他のアプリケーションに移動できる」的なことが書いてあった(汗)